注1)聖アントニウス 聖アントニウスは初期キリスト教の修道士で、エジプトの砂漠で修行に励んだ。 悪魔は何とか修行の邪魔をして やろうと、美女の姿に化けたりと、あの手この手で誘惑したが、断じて心を動かさなかったという。 その故事に基づき、アントニウスは 「禁欲」「忍耐」の代名詞となる。 聖アントニウスの誘惑 (ヒロエニムス・ボッシュ作1505~6年 リスボン国立美術館所蔵) *アントニウスは下の方で長いマントを着て本を開きながら呆れたようにふりむいている 人物。