場面はパリ、ロシェフール通りに新しくできたビアホール。
 舞台の上では、当時大流行中だったダンスレビューの真っ盛りで、店内は大盛況。
「おい、おねーさん、ビールまだ?!」
 客の催促の声にふとしかめっ面でふりむいたカフェの女給さん。もっぱら英国で好まれていたビールが、パリで流行したのもこの時代。ビアホールはとても目新しい存在でした。
 手前の青い服のおじさんは黒ビールかワインのグラスを前に、のんびりパイプをくゆらせ、てんてこまいする女給さんにも知らん顔。
 こんな風に、一日をのんびり過ごしていたんでしょう。
 ところで、この絵は制作中の段階で2つに分割され、灰までその左半分は別のコレクションに所蔵されています。